どうも、嫌いな芸能人は山田まりあと即答するVON SENTIMENTALです。
6月9日は難波MELEでライブでした。ちょうど一年前にライブした場所。
この日、
不世出の大ボケ野郎 タコポンのラストステージでありました。
思い起こせば、彼と出会ったのはKAOTICがキッカケでした。
三年前の夏の夜、11時半くらいに急に電話がかかり、
●KAOTIC 『VON君、mixiでやばいやつ見つけたから、今から会いにいかへん?』
○VON 『えっ今から?』
妙にテンションの上がった彼の電話越しの声は、何かが起こりそうな、中学校の時の放課後のワクワクした感じに似ていて、あまり具体的な内容も聞かないで梅田で待ち合わせをした。
梅田のTUTAYAで待ち合わせをして、KAOTICと合流。聞けば、mixiですっごいパワーポップ好きな奴を見つけたらから今から会いに心斎橋のキングコブラまで行こうって話であった。そのmixiのパワーポップ好きのプロフィールを携帯で見たら、ひとこと、
「TITAN!が好きです」
とだけ書かれていた。それだけだった、それ以外はなんの情報も無かった。でも僕たち二人には充分すぎるくらい胸高鳴るWORDであった。
おぉぉぉぉぉっ!!
これは確かにヤバイ!!
正直、この衝撃はなんといいましょうか。
今までの生涯で幾度となくコンパという名の飲み会をして、
『ルビナースが好きです』
なんて宮崎あおいみたいな娘に出会ったことないのに、パワーポップを通り越していきなり
「TITAN!」と来た!!
これはすんげー出会いの予感♪
キングコブラに着いて会ったら、宮崎あおいとは程遠い野郎がいた。
それもザキヤマ似だった。
それがタコポンでだった。
タコポンはドラムをやっていて、ガレージからパンクから、パワーポップからとにかく幅広い音楽ジャンルを聞いている生粋のロックンロールの真っ最中な大ボケ野郎であった。
今はガレージバンドを1つやっていて、パワーポップバンドもやりたいとのこと。
そこでKAOTICはSENSITEVE LIPSに自分はベースをするので、ドラムにタコポンを入れてやりたいということであった。
そんなタコポンとの出会い。
それから数日たち、SENSITEVE LIPSを脱退する形になって、落ち込んでいないかなとタコポンに電話をした。それを機に飲みに行くことになって、二人でバンドやろうやなんて、冗談交じりでパワーポップについて語った。それも本当にただの口約束的な、OLが久しぶりに会った女友達に約束する社交辞令に近い感じの会話。
なにが怖いって、バンドの構想もなにも決まっていないのに、とりあえずバンド名決めようってなったこと。笑 これだけはバンドをやらなくても、音楽好きならみんなテンションの上がる会話だと思う。案の定、僕たち二人はメンバーもいないし、なんの案もないのにバンド名を考えることにワイワイと楽しんだ。
○VON 『今、聴いている音楽で何が好き?』
◆TACO 『僕ね、UKのPLEASERS大好きなんですよ。』
○VON 『おっいいね!』
◆TACO 『THAMES BEAT ってVON君知ってます?』
○VON 『THAMES BEAT っていやぁ、これでしょ?』
そういって僕が差し出した7インチはTHAMES BEAT の大名盤APOSTORFEの1ST。
◆TACO 『あっこれビートリッシュでめっちゃくっちゃいいですね』
『うわぁ!!このジャケットの後ろにもTHAMES BEATって書いてある!!』
『VON君、僕らのバンド
THAMESにしましょうや!!!!!!!!!!!』
○VON 『おぉ!!シンプルやし、潔くていいね。』
これが僕らのバンド名THAMESの由来だった。
そして、SAGA-YOUNG、ABEと僕たち四人のオリジナルTHAMESが揃った。
そんなこと、昨日、6月10日の昼下がりに一人で思い出していた。
僕はTHAMESが、バンド経験でほぼ初めてだったし、他の三人はバンド経験も豊富で本当に上手かったし、今思うと初心者の僕に嫌気をささずによく三人とも愛想着かないで続けてくれたなぁ。なんてメンバーみんなの愛情ひしひしと感じます。そう思うと僕たちはバンドメンバー以上に友達であったからこそ集まれたのだと実感します。タコポンの破壊力のあるバスドラを聞くたびに最初の方のスタジオはヤドカリのようにビビッてギター弾いていたっけ。笑
とりあえず一切カバーはしないバンドだった。だからこそ僕も続けられた気がする。いきなり教科書通りにカバーしていたら、僕は実が持たないでバンドは解散していたに思う。初スタジオでいきなりオリジナル曲を持ってきたSAGA-YOUNGは流石だなぁ。
そうそうタコポンはメンバー四人の中で一番歌が上手かったっけ。ひょうきんでとにかく調子が良かった。それが彼のトレードマークであるのは、メガネでわかると思う。(レンズ無し)
今思えば楽しい思い出しかない。
そんなオリジナルTHAMESは6月9日で終わりました。
タコポンはもう居ない。
それが悲しくもあり、寂しくもある。
気がつけば三年やっているという時の流れを感じてならない。
ただやつのことだから、何かの形で音楽は続けると思う。
タコポン今までありがとう。
本当にお疲れ様でした。
タコポンが嫉妬するくらいの大バカドラ息子を見つけるよ。
いつか見てろと言いきこんで、
とにかく今は新生THAMESで頑張りたい気持ちでいっぱいです。
VON